決算時期だ。
トヨタが時価総額50兆円を超えたり日経平均が34年ぶりに37,000円を突破したなど景気の良い話が出ている。
好材料と言えばそうだが日経平均が上昇しているからと言って株価が全体的に上がっている訳ではない。
決算の数字が芳しくなく株価を下落させている銘柄もある。
新NISAを機に株式投資を始めた人やまだ初心者の人にありがちなんだけど決算直後に株価が下落して損切という名の狼狽売りをしてしまう人がいる。
確かに決算直後株価が下がってしまい含み損を出すと怖くて売ってしまう気持ちは分かる。
ただ新NISAで買う株は基本的に株価はある程度無視していい。
そもそも新NISAはキャピタルゲインが目的ではなくインカムゲイン、つまり配当が目的だ。
なので大きく株価を落とすような赤字決算や債務超過でない限り一喜一憂せずに持っておいた方が良いと思う。
極論、インカム目的の銘柄は多少決算が悪く株価を落としても権利付き最終日辺りになれば自然と株価は上がってくるし持ち続ける限り配当は支払われる。
先日ある企業の決算が発表され株価が落ちた。
決算内容は減益だ。
赤字じゃなく減益、それも微々たる減益だ。
しかし株価は落ちた。
見ると殆どが100株売りや200株売り。
つまり小口の投資家が売っている。
恐らく大口の投資家か機関が売りを入れたせいで株価が下がりそれに反応してしまったのだろう。
ただこれは現物売りじゃなく空売りして株価が下がって利確する為で小口投資家はまんまと嵌められた形になる。
その証拠にある程度落ちたタイミングで戻して翌日も上げている。
本当に決算は悪くなかった。
むしろ想定内で十分優良な決算に入る。
勿論損切をして更に下げたタイミングで買い戻すのもありだが限られた新NISA枠を潰した形になる。
ここは辛抱してホールドしておくのが良かった結果だ。
申し訳ないが私は狼狽売りを予測していたので高値近辺で空売りを入れて引け前には利確した。
そこそこ取らせてもらった。
逆に現物は更に下値で買っていたので落ちても含み益が出たまま。
翌日には現物を更に買い増して配当金の額を上げている。
その後SNSなんかで色々調べると損切したや安定株なのにみたいな愚痴のポストやコメントが散見された。
そもそも安定株なんてものは無い。あったら苦労しない。
安定的に成長する企業もない。
重要なのは情報の精査。
ちゃんと適時開示やHPでIRを読み込む。
国内外の情勢を知る。
そうすると株価が上がる理由、下がる理由が見えてくる。
それが当ってなくてもいい。
外れた原因を探ればいい。
何億、何十億と使える人は高配当の銘柄を買っておけば株価なんて見なくても配当金で遊んで暮らしていける。
しかし限られた新NISA枠や少額での取引はよくよく調べて計画立てて買わないといけない。
そんで株価が多少落ちたくらいで握力弱めて手放さない。
手放さなければとりあえず配当は入ってくる。